みなさま、こんにちは。よしぼうです。 北海道で自然散策旅を楽しむ元自衛官のアウトドアガイド。”自分らしい人生を”をモットーに活動中。自然散策旅(自然に身を寄せ、散策してみよう、旅するように、の略)
では持ち物(ザックに入れた道具たち+小物)を解説しました。
今回は着用したウェアとレイヤリングについて解説していきます。
それでは早速行ってみましょう!
目次
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レイヤリングについて
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アンダーウェア
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ベースレイヤー
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サーマルウェア
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防水シェル
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最後に
レイヤリングについて
汗や雨で冷えると、人はより疲労します。
皮膚に付着した水分は空気と比べて熱伝導率が25倍高くなるという実験結果があるといわれ、私たちの想像よりはるかに速く体温を奪っていきます。加えて、風の強い稜線などでは蒸発の気化熱によって急激に冷えていく。体温が低下すると温かい体温を維持するためにエネルギーを多く使うため、いつもより疲れてしまいます。
体温を奪う原因の”蒸れ”を解消し、体を”ドライ”に保つ、この環境を続けることができれば、疲労を軽減し、安全に楽しく活動できます。
ウェア1枚で快適な環境を作り出すのは困難です。”蒸れ”、”汗”、”雨”と体が濡れる原因は様々だからです。それぞれの異なる役割をもったウェアを重ね着(レイヤリング)することが重要です。
私が愛用しているMILLETでは4層のシステムで、快適で安心な活動環境を作ります。
- アンダーウェア
- ベースレイヤー
- サーマルレイヤー
- 防水シェル
アンダーウェア
汗を吸い上げて、肌をドライにしてくれます。
”ミレー ドライナミックメッシュ”
”変態アミアミシャツ”と私は呼んでいます…(笑)
汗をかいた状態を放置すると、汗が体を冷やし体力を奪います…いわゆる汗冷えです。
ドライナミックメッシュは、肌から汗を引き離し、汗冷えを防ぐ重要なポジションを担うウェア。ドライナミックメッシュを着用するとしないとでは”快適”さが驚くほど違うことを実感できます。登山やスポーツで運動をした際、汗をかいた後、肌とシャツがくっついて気持ちが悪い不快感ありませんか?その不快感が、ドライナミックメッシュを着ることでなくなります。
肌とシャツの間に層があるとこんなにも変わるのか⁉と感動すること間違いなし
私が持っているのは初期に販売したものですが、ドライナミックメッシュも様々なものが出ました。タンクトップのタイプ、3/4スリーブ、タイツ、ボクサー、ドライナミックスルーと色んなバリエーションを提供。夏場のスーツの下に着るという使い方をしている人もいるようです。
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ベースレイヤー
吸い上げた汗を拡散して蒸発します。
ドライナミックメッシュで吸い上げた汗を、ベースレイヤーで外へ蒸発させます。
素材・生地は、ウールやポーラテックなどがあり、ウールは吸湿性が良く、急激な気温の変化を防ぎ、低体温症への予防となります。春先から秋の穏やかな気候に相性が良く、また防臭抗菌性もあるので臭いを気にしないで快適な活動が楽しめます。
よりアクティブな活動をするとき、気温が高い夏などは大量の汗をかきますよね。そんなときに良いのがポーラテック生地のウェアです。そのなかでパワードライは軽量で、高い吸汗速乾性と通気性を持ちながらも、肌面の汗を吸収し、上位のレイヤーへ拡散します。ポケットやジップ、UVカットなどの嬉しい機能も。
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サーマルウェア
蒸気をこもらせない適度な通気性を備える。
通気性と保温性のバランスが大切。自分の活動に合わせてサーマルウェアを選びましょう。
今季ミレーでは4つのサーマルウェアが登場!それぞれの特徴を見てみましょう。
・スルーウォームフーディ
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メッシュを起毛させたオリジナル素材は、並外れた通気性と吸汗性が特徴。
ハイテンポでアクティブな活動で体温が上昇しても、熱や湿気を素早く放出してくれます。
さらに嬉しい特徴として、一般的な保温力を備えていながらも重量が190gと驚愕の軽さを実現。柔らかい素材でコンパクトに収納可能、荷物のスペースにならないから良い。
・ワッフルウールフーディ
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メリノウール70%配合の生地により、高いストレッチ性とフィット感が特徴。
他のサーマルの中では一番伸縮性が高い。
寒さが増す晩秋から冬山まで活躍する。
・ドライグリッドフーディ
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肌面をドライに保ちながら、汗を素早く拡散させる。
吸汗速乾性に優れたウェア。
・アルファライトスウェットⅡジャケット
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高い汗処理能力を持った中綿を採用したウェア。
高い保温性を持つので、寒い時期の活動に良い。
アルファライトスウェットジャケットとは…
アメリカの特殊部隊用に開発されたポーラテックアルファを採用した3層構造の放熱アクティブウェアです。
ポーラテックアルファは、超軽量・高通気・圧縮性に優れた中綿素材。衣類内にこもる余分な熱や汗の蒸れを逃がすのでアクティブな活動も快適になります。
春夏秋冬…いつの時期も活躍するウェアで、秋冬ではドライナミックメッシュとベースレイヤーの上に着用し行動しています。冬山で穏やかな風のない日であれば、このレイヤリングで活動できました(登りと平地の話)。活動中は暖かすぎない保温力でオーバーヒートを防ぎ、汗の蒸れをしっかり放出、適度な保温湿度を保つおかげで低体温症の予防になります。
このレイヤリングは本当に快適!
まるでスウェットのように毎日着ていたい新感覚の中綿ウェア by MILLET
まさにその通りだなぁと実感。
買い物に行くときやドライブに行くときなど日常使いから…
夏の山の稜線や冬山の行動着・中間着として…
日常と非日常の境がわからなくなるくらい着ているウェアです。
※2023年11月時点ではミレー公式オンラインショップで販売をしていません。
防水シェル
雨を防ぎながら蒸気を放出する。
代表的なのは、やはり”ティフォン50000”でしょう!
耐水圧20.000㎜以上の高い耐水性と表面の耐久撥水加工によって、大雨が降っても安全に活動を継続できる。さらにミレーが凄いのは、独自の技術で高い透湿性も備わっていること。
ティフォン50000は、一般的なレインウェアに使用されている素材の透湿性(10,000~30,000g/㎡/24h)の2倍前後の数値という透湿性(50,000g/㎡/24h)を実現した防水透湿素材のウェアです。
それだけでも凄いのに…着心地が最高なのです。
肌触りの良いニット裏地でサラサラ快適◎
ドライナミックメッシュとベースレイヤーの上から行動着として着るレイヤリング…
サーマルウェアの上から雨具として着るレイヤリング…
どちらもこなせる秀逸な一品で重宝しています。
秋の摩周岳登山では、アンダーウェアにドライナミックメッシュ、ベースレイヤーにモルフォジップロングスリーブ、サーマルウェアにアルファライトスウェットジャケットをレイヤリングして行きました。稜線で風が強い場所では、さらにブリーザートイフーディを着ることで保温性と撥水性、防風性を高めることで、安全で快適な登山にすることができました。
このようにレイヤリングをしっかりとすることで、登山の安全性が高まり、楽しくて快適な時間が生まれます。その先には、自然との一体感を感じられる、深く自然に染みこんでいく、というような”純粋に自然を楽しめる”思考・境地が待っています…。
最後に
ということで、秋登山装備解説・雑談(後編)でした。
いかがだったでしょうか?
秋山、冬山で登山をする際に注意したいオーバーヒートと低体温症。
それらを考慮したレイヤリングシステム、しっかりと”汗”と”蒸れ”の対策をして快適なアウトドア・自然観察を楽しみましょう!
今回の記事で書いたウェア・レイヤリングについて、参考になることがあれば幸いです。
それではまた次の記事でお会いしましょう。
バイバイ!
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