目次
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基本教練
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銃の取り扱い
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射撃訓練
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つづく
基本教練
訓練も本格的に始動していきます。
まずやるのは基本教練です。自衛官として基本となる動作・所作を習得します。
不動(気を付け)の姿勢、休めの姿勢、敬礼の姿勢、右向け右、左向け左、回れ右などから学びます。
不動の姿勢は、いついかなる時も迅速に行動を開始するための姿勢です。敵が出てきたときにこの姿勢からバッと動けるように気を張りながらビシッと姿勢を正します。眼光は鋭く、腕は体側に沿ってくっつけます。脱力したゆるゆるの状態ではなく、全力でくっつけます。ボディービルダーのポーズのように全力です。実はめちゃめちゃ疲れる姿勢です。
敬礼の姿勢は、陸自、海自、空自で腕の角度が違いますよね?陸自はよく見る角度ですね。不動の姿勢からバシッと正しい敬礼姿勢に持ってくるのは初めは難しく、何回も練習を重ねて習得します。帽子をかぶっている時と、無帽のときでは敬礼の仕方が違うの知っていましたか?無帽の時は挙手の敬礼はしないのです。
ここら辺が出来るようになると、今度は行進の教練も演練していきます。
前へ進め、縦隊右へ進め、縦隊左へ進め、駆け足進め、速足進め、分隊止まれなど。
隊を組んで行進をするときは、隊員全ての歩調と距離間隔を合わせないといけません。一歩の歩幅もしっかり決まっています。歩き出す足は左足からです。号令をかける時も左足が基本です。号令係と分隊員、どちらもしっかりと号令を出す・聞くことをしていないと分隊が散らばったり、間違った場所へ進ませることになります。例えば、絶壁の道を進ませるときに、正しい号令を出さないと分隊員が崖から落ちてします。←実際はまずないと思いますが、それくらいの気持ちでやれ!ということでしょう。
銃の取り扱い
自衛官ですから当然、銃を取り扱います。教育隊に入隊した我々には一人一丁の銃が振り分けられています。自分に与えられた銃を通称バディといい、呼び方は人それぞれです。彼女の名前を付けたり、好きな呼び方で大切に扱います。ちなみに私はアーバレストと呼んでいました。
私たちが取り扱っていたのは89式小銃でした。教育を受ける場所によっては64式小銃の場合もあります。89式小銃の方が新しい銃です。銃の諸元・性能、構造の座学、武器の分解結合を学びます。しっかりと自分の銃のことを知り、扱い慣れてきたら、射撃訓練に入ります。
射撃訓練
射撃をするために、まずは基本の射撃姿勢から練習します。銃の構え方、保持の仕方、片付け、頬付け、足の置き方、腕や肘の位置などを徹底的に体に覚えさせてから、目標的に狙いを定める方法、引き金の引き方、弾の込め方、故障時の手順などを練習します。
初めての射撃
初めての射撃の腕前はというと…
つづく
さて、新隊員教育訓練が本格的になってきました。
次回はいよいよ終盤戦へと突入していきます!
それではまた会いましょう♪
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